24GHZ への挑戦 その5 
アンプの実験 2

ある技術的な不安からなかなかアンプの実験に入れませんでした。
この挑戦の目玉、4ポート導波管切替機を使った送受アンプ共用スタイルの持つ本質的な問題が恐ろしかったのです。
もし失敗すればすべてを作り変える必要があったからです。
マイクロ波を志す方ならこの”問題”が何か?すでにお判りでしょうが、結果はトランスバータとしてまとまったとき
発表します。

DB6NTの3段アンプです。ミキサまたはアンテナからの初段アンプ
として動作します。

基板は同軸-同軸タイプですが、入力は導波管、出力は同軸とし
くりぬきケースは使わず、周囲を黄銅板で囲い基板を半田付けし
ました。
ソースのグランド処理はオリジナルどおり銅箔でつなぐだけです。

HEMTはNE3210S01,NE3210S01FHX35LGの3段構成で3段目
はVD=3.5Vで20−30mWを得ることができました。
オリジナルはNE32984用にスタブが設計されているようですが
HEMTが異なっても何の問題もありません。わずかな調整で20dB
以上のゲインが得られます。
追い込めばさらにゲイン、パワーが得られる感じですが全体の構成
からこの程度でOKとしました。

使った感じでは非常に安定しています。
基板が良いのか?ソースの処理が良いのか?全体の構造が良い
のかわかりませんが発振など無く素直に動作しました。
おまけ :  DB6NTから購入したけど

基板はご存知DB6NTから購入しました。
別に購入は面倒なことはありません。注文書をFAXで入れると見積書をメールでもらえます。
支払いはカードですし1週間程度で届くはずです。

今回はすこしだけトラぶりました。HPをみて頼んだ基板とは違うものが届いたのです。
この手のトラブルは別に恐れるものではなく、
「これを頼んだのにこれが来たよ」とメールすると「ごめんすぐ送る」と返事がきて1週間後には届きました。
さてこちらにある余分な基板をどうするか?ですが、相手はドイツ人ですしここは律儀に「余分なものは返送するから」
と送ると「届いたよ」と返事がありました。
細かいことを言えば返送料(110円かな)とかありますが、まだまだお付き合いしなければならない相手なので
ちょっと正直にやってみました。Hi

さてこのアンプに使っているSMAコネクタも海外から購入したものです。(DB6NTではありません)
テフロン部が2mmぐらいの細いやつです。国内でヒロセを探すとものすごい高いのですが海外にはあるのですよね。