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AD8307を使ったIF用ローパワーメータ  
AD8307はアナデバが売っている500MHzまでの広帯域ログアンプです。
92dBのダイナミックレンジを持ち、dBに対応した直流出力があり、簡単にパワーメータを実現できます。

今回の目標は
1、PICとLCDでdBm表示をする。
2、144MHzの狭帯域整合と、広帯域の2CH入力とする
3、ノイズソースと連動

ログアンプ部 
144MHz狭帯域と広帯域の2入力ログアンプ部です。レールツーレールOPアンプ(OP291)でゲイン、オフセットの
2点調整をし、1bit=0.1dBにします。
回路図はこちら(gif10K)
AD8307単体の入出力特性は下のグラフのようになりました。
狭帯域整合にすると感度が10dB
以上改善されます。

1bit=0.1dBになったところで
PIC16F873のA/D0とA/D1に入れ
ます。
PICとLCD、ケース部 
PIC16F873でLCD表示します。
1bit=0.1dBmとしたので最大102.3dBmの範囲を測定できます
が、周波数、入力整合などで絶対値はシフトします。
そこでCAL_FACTORのデジタルSWを設けシフト量を設定
します。
144MHz狭帯域は"100"、144MHz高帯域は”230”のように。
230-100=130=13.0dBシフト。これは上グラフで13dBシフト
させるということです。

おまけ機能のノイズソースとの連動ですが、ソースON(Hot)
とソースOFF(Cold)のときの電力差を計算し表示します。
これでNF調整器もどきのはずですが、ちょっとおかしい?
ソフト、ハードとも問題なし。NF調整はこういうやり方では
だめなのでしょうか?頭冷やして考えなおします。


PICのソフトは毎度のことで、アセンブラで書きました。
今回は16bit減算とか掛け算、その他演算が多いですが
特に問題も無く楽勝でした。

回路図はこちら (GIF 27K)。


とりあえず超低レベル電力計はできました。
誤差はダイナミックレンジ内でAD8307の規格程度は再現
できたようです。
ただし高感度なのでスプリアスとか強電界電波の影響を
受けます。ご注意を。
最終調整後の狭帯域144MHz入力の誤差です。
+5から-85dBmまで±1dB以内となりました。
(CAL FACTOR=100)

広帯域入力もほぼ似たようなものですが、
周波数が高いほどリニアな入力レンジは狭まる。
ちなみにCAL FACTORは
 10MHz 223
 50MHz 225
 144MHz 235
 250MHz 251
 350MHz 267
 432MHz 286
 500MHz 301

FULKEのSGの出力レベルも正確ではないようで
あくまでも参考値ということで。