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California Amplifier 31732 ダウンコンバータを2400MHzに改造する 
California Amplifier製 MMDS/MDSコンバータ 31732 を入手しました。汚い中古ですが。
ドレーク2880より低NFとして有名なコンバータです。

入力は2.15-2.162GHz(IF116-128MHz)と2.5-2.686GHz(222-408MHz)。電源は16-24V。
RF入力はNコネクタ、IF出力とテストポートはFコネクタで、上写真はIFをBNCに変更したものです。
Loは2278MHzでドレーク2880と同じPLL(1/256分周)で構成されています。
大きさはドレーク2880の2つ分ぐらいですが、軽いです。消費電流は200mAぐらい。
RFアンプとIFアンプ、電源

RFはGaAs1段Tr1段、GaAsはソースLとゲート直列LでNFマッチ
を行っているようだ。ゲートは接地(または抵抗で)されている。
IFはTrによる2段アンプ
電源は78M12を使っているが入力に直列ダイオードがあるので
16V以上必要である。

左の写真は電源をIFポートから供給されていたものをLを取り外し
テストポートから供給するように改造したもの
1/256分周プリスケーラを使った2278MHzVCOとPLL回路

出力にはBPFも入っているが手を加えていない。
水晶はドレーク用を使い2256MHzに変更したが、周波数
合わせのためトリマと水晶のあいだにあるチップコンははずした。

BPFとミキサ

ミキサは90度ハイブリッドとダイオードによるものと思われる。

BPFは今回の改造の目玉です。
無改造でBPFの特性を調べると、2.1GHz付近と2.5-2.7GHzの
2つのパスバンドを持っています。
BPF回路の入出力では分岐され2つのBPF回路を構成している
のがわかります。写真右から右下は2.1GHz用で、不要なので
分岐するところで2箇所パターンをカットしました。

2.6GHz用BPFはヘアピンタイプで、銅箔を貼ってチューニング
することも可能ですが、テフロンテープを貼ってBPFの肩を
2400MHzまで下げました。
ヘアピンの中にある細いパターンはバンド内をフラットにする役目
があるようです。BPFの通過ロスは13dbぐらいある。
基板の材質は不明。PTFEではない。
このCalAmp31732を2400MHz(モードSコンバータ)に改造するポイントは
1、水晶を交換する。計算はドレークと同じで8MHz帯のものを乗せ替えます。
2、BPFをチューニングする。
の2点です。
その他、
コネクタのBNC化(Fコネクタをはずし、ドリルでピンの穴を広げるなど)
電源端子の変更、(テストポートから入れるとか、78M12をLM2904-12に変更しダイオードを取り外して入力を
 12.5V以上にするなど)
が考えられます。

さて改造後の受信変換ゲインを下図に示します。2400MHzで35db程度のゲインがあり、BPFをチューニングした
ドレークのものより10dbほど高い値を示しています。イメージ周波数は40dbほど抑えています。

ただし、今回入手したものはBPFがカットされた跡があり、BPFのパスバンドは2530MHz以上となっており、
そのためこの特性にするためテフロンテープを2枚重ねた結果です。
(1枚では2450MHzまで下がり2枚で2400MHz以下まで下げた)

参考までに測定方法
2GHz-6GHzのYIGOSCにATTを入れ-60dBmぐらいとしてRFポートに注入。レベルはあらかじめスペアナで測定。
IFポートの出力をスペアナで測定。LOを2256MHzとしてRFを逆算。IFレベルとRF注入レベルからゲインを計算した。
電源は16V。SGが欲しい。