HOME > 工作室 > ハムジャーナル誌の電子化
ハムジャーナル誌のを全巻電子化への挑戦です。

富士通 fi-4210C2 スキャナ



この30年で集めた雑誌類、CQ誌、MH誌、HJ誌など 一部は捨てたもののまだ総重量300Kg
ほど部屋で眠っています。
さすがにCQ,MHは10年前のものには興味をそそるものも無く、そのまま捨ててもよいのですが
HJ誌(ハムジャーナル)は創刊当時の記事でもいまだにおもしろいものがあり、さらに全巻揃って
いるので処分することができませんでした。

誰でも思いつくのがスキャナによる読み込みとPDF化ですが、フラットベットのスキャナで1ページ
づつ読むなんてことは想像しただけでやる気がなくなります。

HJ誌1号から112号まで約15000ページですから、とにかく早いスキャナを探しました。
現在ドキュメントスキャナというのはいろいろな種類が出ていますが、
白黒2値では写真が読めないのでグレースケールが読めPDF化ソフト付き、さらに両面同時読み込み
ということで選んだのが富士通のfi-4120C2です。

1、綴じ代をばらす
  カッターで1冊づつ綴じ代をばっさり切り離します。
  
2、スキャン
  20から50枚をスキャナにセットし取り込みます。
  読み込みサイズはなるべく小さい方が処理が早くファイルサイズも小さくなります。
  解像度は240dpiでOK。
  これで1冊2−3分で読み込まれます。

3、PDF化
  ソフト(SCANALL)は読み込み後、変換、PDF化を自動で行います。
  1冊約10分でひとつのPDFファイルが出来上がります。サイズは50M-80M
  アクロバットから直接スキャナを操作できますがこの手順の方が時間はかかるけど
  品質は良好です。

これを112冊+別冊ぶん繰り返すわけですからそれでも大変な時間がかかりました。
そして全巻終了。表紙だけカラーで読み込み、などいくつかファイルを追加し、
全部で約8Gのサイズとなりました。DVD+R2枚ぶんです。
これで約30Kgの古本の処分が可能となりました。

見本 HJ N0.1 全部お見せすると問題が多いのでほんの一部だけ。

品質としては、細かな回路図、プログラムリスト、写真などほぼ満足できる状態です。
紙が少し斜めになっていたり(これは読み込み時補正できるが)、裏写りがある、など
問題もありますが気になりません。それより電子化のメリットの方が多いです。


さてこれで”HJ001.PDF"から"HJ112.PDF"のファイルができたのですがこれだけでは
おもしろくありません。
HJ誌の目次検索プログラムには”HJCONTS.EXE”というDOSプログラムがあるのですが、
これのWindows版がほしくなりました。そしてアクロバットリーダーと連携できれば操作性が
UPするはずです。
文字検索は”HJCONTS.exe”が使っているデータを拝借して、あとは全角半角等の処理
さえできれb可能と見ています。しかしそこまでやる時間がないので今回はアクロバット
リーダーをVisualBasicからコントロールする実験をしました。

4、アクロバットリーダーをVBで動かす
  ここでやる方法は裏技です。アクロバットリーダーのインストールされたフォルダには
  ActveXというフォルダがある。そのなかにPDF.OCXというActivXコントロールがあるので
  これをVBのプロジェクトに追加する。PDF.OCXはadobeでもノーサポートの再配布禁止の
  ファイルです。
  さてこのコントロールをformに貼り付けるとそこがPDFの表示エリアとなります。
  あとはメソッド、プロパティですが、資料も無くなんとなくわかったのは
    Pdf1.LoadFile filename   filenameでファイル名を渡す。
    Pdf1.setCurrentPage pagenum  pagenumでページ番号を渡す。
  ほかにもいろいろあるようですが、とりあえずこれだけで「何号の何ページ」は表示できる
  ようになります。

こうして画面には”HJCONTS.exe”の検索ウインドウと何号の何ページを入力するウインドウ
を表示し、検索=>そのページの表示。というのができるようになりました。


というわけでHJ誌全巻の電子化と表示の簡略化はできるようになりました。
おしまい。


なおこのDVDが欲しいなどと言わないでください。
見ず知らずの方へ配布するようなヤバイことはいやですから。