ミニキットの局発キット  
VK5EMEのミニキットから局発のキットを入手しました。
上はバトラー発振回路で500MHz帯出力、水晶は96MHをつけてみました。回路はG4DDK001とほぼ同じ。

下は500MHz入力4逓倍で1850-2260MHzぐらいの1/2波長BPFがほとんどの場所を占めています。
回路はARRLの本に載っているものとほとんど同じです。

感覚的には安いです。支払いはPAYPALで郵送で届くので送料も安いです。

さて独断と偏見の評価ですが、

発振基板
  出力は7-10dbmで、部品をつければすぐ動作します。(オプションのCは+7dbm、5PFとした)
  基板むきだしでは発振に悩まされました.。考えられるところへパスコンの追加を行いケースに入れて
  なんとか安定動作に持ち込みました。
  出力のスプリアスは3倍波が-40dbほど出ます。写真では3倍波を落とすBEFを追加してあります。
  波形の純度を見ながら、+7dbm、スプリアス-50db以下というところです。

逓倍基板
  帯域が決まっているので576MHzを入れると1倍2倍3倍波が-15から-20dbぐらい、出力は+3dbmとひどい
  1/2波長BPFを短くし,出力+7dbm。しかしスプリアスは-30から-40db程度。出力にインターデジタルフィルタを
  入れるとすごい改善されるのですが、576MHz、288MHzが-50db程度、2304MHz±96MHzも-50db程度と
  おかしなピークが現れました。
  逓倍後のアンプにMMICを使うとこんなものなのか?それとも見えすぎ(スペアナを使うから)か?
  知らなければこんなものでしょう。

結論(参考にしないで!)
  発振基板は少し手を加えて、+7dbm以下で使えば簡単なキットです。
  逓倍基板はなんともわかりません。このまま2.4GHzとかの局発に使えば問題ないでしょう。
  さらに逓倍した場合はどうか?

  マニュアルどおり作りパワーメータで調整すればそれなりに動きます。
  スペアナで見て過剰な性能を要求するのはいけません。