バグキーのメカニズムが面白い                         2022年秋
 
バグキーがどんな物か?ご存じの方は多いと思うし、youtubeには沢山の動画が上がって
いるので理解も早いと思うが、普通は短点が自動(おもりの振動)で出るキーである。

遥か昔、高校生の時これを初めて触った時は驚きましたよ。

さすがに使おうとは思わなかったがやはりあのメカニズムの
衝撃が忘れられない。


そこで”試しに”作ってみた。
”試し”なので全部一から作っても仕方がない。手持ちのバイブロのシングルキーを改造してみた。
当然元に戻せることは前提で、あの板バネ部分を追加することとした。


1,バイブロのキイーの短点接点ははずす。
2,レバー延長用のLアングルを取り付ける。 延長しないとターミナル部分に板バネが当たるので
3,Lアングルの先に板バネ、棒、おもりを付ける
4,アルミ板にバイブロのキーを置く
5,棒のストッパー、短点センサーには磁石を付け鉄板の上に置く
6,長点信号はバイブロの長点をそのまま使う
7,短点はセンサーからとる。


ポイントは4つ

●板バネは鋼を使いたかったが極少量のために買うのももったいないので
 ベリリウム銅板(t0.3)を使った。応力限界に問題があるが試す程度には 使える。
 金ノコの歯をグラインダーで細く、薄く加工すれば使えるかもしれません。
 バネの幅、厚さ、長さがパラメータとなります。

●短点の接点は通常板バネ製なのだがチャタリングの問題がありそうで光センサを使った。
 真空管のカソードキーイングとか大きな負荷の開閉には機械接点でも良いのだろうが
 最近のリグにはどうなんだろう。
 おもりの振動を使うのにその振動を止める方向の接点は使いずらそうということでこうなった。
 不利なのはセンサーに電源が必要なことであるが最近作ったエレキーは5Vを出せるようにしてある。

●ストッパーとセンサーは磁石で鉄板に張り付けている。
 位置調整は手で動かす。
 
●おもりの位置を変えてCWのスピードを変える。

結果、ちょっとサイズが大きくなってしまったがそれなりにできた。
おもりの振動で出る短点は見ていて面白い。


 
バイブロのシングルパドル

短点接点を外す。


 
バイブロキーを乗せる。

     板ばねとおもり

      光センサー部分

 

完成した。

おもしろい。




       

一度は作ってみたいと思っていたが完成することができた。

板ばねとおもりでビヨンビヨンと揺れるものがCWを作るのは考えた人は天才か!




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