バリコンを自作し50MHz球式アンプを作る                 2022年春
 
GI7bなる球があり部品もありこれを使って6m用アンプを作ろうかと思ったのだが、
ひとつだけプレートバリコンの良いものがない。パイマッチで作りたいし.........

そんなわけで高圧プレートバリコンを作っちゃおうというわけ。


 
自作スプリットステータバリコン

目標:
容量は3から12PFぐらい、
耐圧は5KVぐらいはほしい


スプリットステータは
 最小容量が小さくできる。(最大容量を大きくできない)
 ローターはアースから絶縁すること。 逆にアースに落とさない
 ので摺動部分に電流が流れないから構造的に楽
 絶縁距離が2倍になるので高圧向き



 

寸法図はこんな感じ

黄銅に銀メッキをして組み立てたあとスペーサ
をハンダで固定する。


スペーサの長さは5mmを使った。






世界は広い!アルミ製材料キットをebayとかで売っているようだ
 

ロシア製GI-7b  

プレート損失350Wなのでそんなに出るわけではないが
安い(3000円しない)


球やチタコンは以前ウクライナから仕入れたもの

ソケットは自作するしかない




     
回路図

もはやこんなものを作ろうという人に説明は不要と思う




     
アンプ部は2重シールドで、普通のパイマッチにした。

カソード側から風を吹き込み、テフロンシート製のチムニー
でプレートを冷やす。

パラ止めは付けていない。50MHzのパラ止めはどうなんだろ?



     
真面目に作りましたよ。

200W出力には2KV弱の高圧があればよいでしょう。

高圧を上げればもう少し出るが所詮350W損失の球なので


       

久しぶりに高圧を扱ったが、細心の注意が必要なことは昔と変わらない。本当に注意しなければいけないし安易にいじるな!と言いたい。

今回もバイアストランジスタといくつかの抵抗を燃やした。部品の定格に余裕を持たないとか、反省は多々ある。

ただ出来上がれば安定であること、無理が効くこと、やはり球である。
ダミーロードにつなぐ同軸が切れかかって発熱して大変なことになっても球は頑張っていた。

まあこれで球アンプをいじるのは最後かと思っている。


バリコンについては予想以上に良かった。タイトが使えずガラエポを使ったので長期間使えば炭化とかあるかもしれないが
そこまで使わないから大丈夫。



   戻る