SWR測定用カプラと送信モニタ用20dBカプラを作る                 2021年
 

LDMOSアンプをいじる中で、ドライブ電力測定とアンテナSWRを測定するためにカプラを作った。

さらにハイパワー送信出力のスプリアス測定とかに必要な20dBカプラを作った。


 


DJ0ABRのホームページでみつけたSWR測定カプラ

これを丸々まねした



 

コアはT50-43に24tとFT82−43を2個に24t

同軸の芯線と絶縁物は適当な径を探す(2.5Dと8DFB)
絶縁物の上に銅箔を巻きテフロンテープを巻いて外皮とした。

カプラの方向性は7-28MHzで-40dBほど、50MHzで-24dBぐらい
線の引き回しとシールドをいじればさらに改善される。

進行波、反射波はAD8307ログアンプでdB変換をしている。








 




トロ活に載っている20dBカプラ

FT50−43に2次側の細線を10ターン巻いたもの

ポイントは1次側の同軸の外皮をアースに落とすのは片側だけ
両側落とすとまったくダメ

1から50MHzで−20dB±0.5dBほどの結合量となり、
非常に良い特性となった。
送信波のスプリアスを見るとかに使う。

減衰量が足りないときはアッテネータで稼ぐ。








       

2つともHF帯では充分な性能となった。

SWRカプラはアンプのドライブ側に入れドライブ電力のモニタとオーバードライブの検出に使える。方向性があるのでアンプ入力のSWRの影響が少ない。
もちろんアンプの出力につなぎアンテナのSWRモニタにも使える。

ただし検出速度についてはまだ未検証。←これ重要なんだが.....



メモ書き

AD8307の出力は進行、反射を引き算することでリターンロス(SWR)を計算できる。
2つのチップが安定に揃っていなければいけないが電力の割り算より楽である。




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