TX-88D レストアに挑戦
 
往年のAM送信機TX-88Dがあまりにも可哀想な状態で、完全にバラし作り直してみた。

電線、抵抗、コンデンサはできる限り新品に交換。錆や汚れはできる限りきれいにする。

レストアの手順を細かく説明する必要も無いと思うので思いついたことだけ。

 

こんな感じ。
汚れ、埃、錆がそれなりに。


電気的には7MHzで10W以上出るしQSOも可能だった。

変調器のハムが多いのは改良しないといけない。









 
分解については特になし。

シャーシはスズメッキのようでハンダも乗っているのでプロに再メッキ依頼
はあきらめた。(ハンダに含まれる鉛でメッキ槽が汚れるから嫌われる)。
錆は磨いてからその上にハンダで隠した。

錆とり剤はサンポールも含め酸性のものを使ってきたが、その後の中和が重要で
あまりおすすめできない。重曹を使った電解錆とりも一つかと。

ケース外装も錆がひどいので、ホルツペイントリムーバで塗装を剥がしさらに
錆とり剤できれいに。塗装はミッチャクロン、チャコールグレー、そして2液の
ウレタンクリア塗装をした。

一部金属部品は自家製サンポールスズメッキをおこなった。


 
抵抗、コンデンサ、電線は新しくしたが、SW,VC、Lは再使用。

一番問題は旧JISネジが使われていることで、可能な限り新JISネジに交換。
(タップをドリルで削って新JISビス+ナットに変更)
無理なところは旧JISの新品ネジを入手して使用。


出回っている回路図は後期版、組立てマニュアルは前期版で時期により
内容が異なる。
後期版回路図(1969年らしい)になるように配線した。


1か所だけ回路変更。外部VFO入力は本来ハイインピーダンスだが
外部に50Ω出力のVFOをつなぐので1:9のトランスをいれてみた。
特に問題もなかったので変換比はそのまま。
     
トランスは赤錆を黒錆に転換、その上に塗装。

シールドケースは自家製スズメッキできれいになった。

変調器の基板はコンデンサは交換

ハム対策は検索で出てくるヒーターのGND接続をカットして引き出し
1点アースにする方法に変更。




   
底板は変形と錆がひどかったのでプロに依頼、作り直した。

重量に対して板厚が薄いので1.6mmに変更

メッキはクロメート3価


     
フロントパネルは軽く掃除したのみ

上下のアルミフレームはそのまま、キズもそのまま。

つまみは強アルカリ洗剤で漂白。

       
特に問題もなく完了した。
パワーも全バンドそれなりに出たが、スペアナで見ると.......それなり。
以前気になっていたハムもかなりおとなしくなった。

50年以上前の送信機の復活完了