Tilt-over Crank-up タワーを作る                         2021年夏
 
少し前は顕微鏡でしか見えないようなダイオードをいじっていたのだが、こんどは鋼材の半自動溶接へ挑戦した。
高校生のころからこんなタワーが欲しいなと思っていた Tlt-over Crank-up タワー を完全自作することにした。



ウインチを使い寝かせたタワーを立て、さらに伸ばすというやつ。
アンテナの取り付けは地面で行うことができ危険を回避できる。
海外では良くあるのだが日本ではどうなんだろう、クリエイトの自立タワーにエレベータキットの方が多いかな?

簡単に仕様(目標)
1,人間は登らない
2,倒壊しても仕方がない、他人に危害を与えなければよい。
3、載せるアンテナは軽量なもの
4,ステーを使い、自立は避ける。
5,


 
溶接機

200V専用、ノンガス半自動、棒溶接、ガスMIG溶接ができる
液晶窓の溶接ヘルメットと革手袋

結論から言えばノンガス半自動だけでOKだったが将来厚板を溶接
するとか考えると棒溶接はあった方が良いのでこうなった。

電源は100V用もあるのだが、ここぞという時のパワーはやはり
200Vと思う。

液晶遮光は安いものがあるし便利、衣服はちゃんと用意したほうが
良い、ジーンズでも火が付く。


半自動用ノンガスワイヤーは値段は高いが棒に比べれば圧倒的に
扱いやすい。
スパッタが多いがスパッタを取りやすくするスプレーを使う。
ただワイヤーのリール取り付けはストレスの固まり、何とかならんかね。

 


地面に立てるベースを溶接中。


50mm角、2.7mの角パイプを2本、間隔は250mm






   穴は1.3m掘った。

底に20cmほどと地表面に10cmほどコンクリートを
使った。それ以外は砂を入れている。

これでもコンクリートは100kgほどになる。

ステーを使うから大丈夫と願う。


 
タワー下段部分

27φ3mのパイプを6本、トラスは6φ丸棒を使っている。
パイプのセンター間距離は150mm

3mの理由は材料の配達の制限によるもので6mで配達して
くれるならそのほうが良い。
21φ20cmのパイプを中に入れ2つをつなぎ6mのタワーにしている。


 
ベースに下段を取り付けた様子

ヒンジは1.5mぐらいの高さにある。

ヒンジのシャフトは14φ、破断することは無いと思う。





 

タワー上段を下段に挿した状態。

上段は27φ3mパイプを6本使い6mの三角にしている

トラス構造では無く、48φパイプを短く切った物を中央に入れ
三角にしている。

27φパイプの中心間隔は92mmほど




 


倒した状態。4φワイヤーロープで引き起こす。
重量が増えるに従い滑車で荷重を減らすとか
力のかかる部分を何度も作り直した。

ウインチは1個あればチルトオーバー、クランクアップの
両方を動かせるのだが、今回は2個のウインチでそれぞれを
動かしている。


これにローテーターを付けアンテナを載せるのだから
不安が増大していく。


     
クランクアップ用ウインチ。
4φワイヤーロープで引き上げる。


ヒンジ部分はUボルトを使っているが、位置決めまで。
溶接で固定している。
もし溶接が取れたら少しはUボルトががんばってくれるはず。

     
チルトオーバー用ウインチ。

これではまだまだ弱いです。






 


 
クランクアップ状態。

上段、下段 のクリアランスはどの程度が良いか
わからないが機能している。

クリアランスは小さくしても良いのだが、溶接での変形とか
加工精度によるところが大きいのでなんとも。


上段はワイヤー1本で吊っているだけなのでどうかな?

下段の最上部には三角の簡単なローラーを付けている。

上段の最下部は降ろす時に下段のトラスに引っかかるので
木製のガイドを付けている。


       
塗装に関して、
 塗料を塗ったが完全ではない。ドブ付け亜鉛メッキができれば最高だがそれは無理。
 クランクアップは擦れる部分もあり何年持つかな?

溶接について
 趣味での経験しかないので不安だがそのうちはずれたりして。
 比較的薄い材料にガンガン溶接すると変形するのでそのあたりが難しい。
 タワー1本ぶんぐらいの練習をしたほうがよい。

基礎について
 巨大な穴を掘って1リューベのコンクリートをいれるのは良いが お前が死んだらどうするの? というやつで貧弱な基礎にしている。



ローテーター、アンテナ編へ続く。


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