60mバンド用トランスバータを作る  一生使えないかもしれないが                 2021年夏
 
不良在庫の部品がある。DBMとかAD9851のDDS、三菱のRD16HHシリーズFETなど。
これらで60mバンド用トランスバータをつくってみた。

このバンドが解放されるまで使えないし、一生解放されないかもしれないがまあいいか。

RD16HHF1は1回はいじってみたかったので今回はリニアアンプとしてどうなのかためしてみた。

DDS、AD9851はクロック6逓倍が可能。

なお回路は大したものではないので記録の写真のみ。

フィルタの特性はnanoVNAを使ってチューニングした。



最終的にはこんな感じにした。
LCD(8桁x1行)の送信周波数の表示もつけてみた。やっていることは過去の製作物と同じ。オフバンドのチェックもあり。
IFは14MHzで5.3MHzへ落とす為の局発は8.9MHz帯とした。



 
AD9851 DDS と LPF,アンプ

周波数は8.9MHz帯とした。

DBMへの注入レベル+7dBmぐらいになるよう2SK241,2SC1815
で増幅。

ここでは2倍波の18.8MHzは極力減らすようアンプのバイアスを
調整する。
レベルが大きいと最終的に3.7MHz付近に余分なものが出てくるので
注意!(14-8.9x2)



 


IF(14MHz)の受信側BPFと送信側ATT、送受切替リレー



 
5.3MHz用受信アンプ(2SC1426ノートンアンプ)

送信用BPF(5.3MHz帯)
14+Loの22MHz帯、14-Lox2の3.7MHz付近を落とす

DBMと送受切替リレー



 
送信ドライバーアンプ

DBMで得られた5.3MHzをファイナルアンプまで増幅する

RD06HHF1を2段構成とした。
1段では不足、2段では過多、ATTを2か所ほど入れて調整

ちゃんと作らないと発振する。


 
RD16HHF1のP-P構成のファイナルアンプ。

13.8Vで20Wぐらいまではリニアに増幅されるようだ。

ただしアイドリング電流が多いので効率は良くない。




 

最終LPF

スプリアスは-50dB以下に抑えているはず




 


周波数LCD表示、CI−V解読用CPU

PIC16F88を使った


     
受信アンプの特性

ゲインは8dBほどある


     
DBM後の5.3MHzBPF


     
最終LPF

2倍波で−50dB程度はいける




 


 
IF14MHz受信側BPF




     
送信出力のスプリアス特性

13.8V、出力20Wにて

ファイナルがP−P構成なので2倍波は3倍波より低い

       
とりあえず20W出力、14MHz⇔5.3MHzのトランスバータとした。

もしバンド解放となればすでに許可済みの送信機の付加装置として申請できる。

メーカー製送信機はたぶんダイオードを1本外せばバンド解放に対応できるはずだがあえてこんな物を作ってみた。

近隣諸国ではすでに解放されているので受信だけでもトライしようとは思っている。





   戻る