キーイングミスを減らしたい。 パドルから考える                2022年秋
 
CWのキーイングミスを減らしたいので、長短点メモリーの記憶タイミングを切り替えるエレキーを作って
効果があるのか試してみた。
結果はそれなりの効果があり少しはキーイングミスを減らすことができそうだった。

今回はもう一つのアプローチ、スクイズキーヤーのパドルを考えてみる。

1,スクイズキーパドルの調整方法
  一般的に
  ●接点間隔
  ●負荷荷重
  の2つを長点、短点それぞれ調整できるのがふつうである。
  どのように調整するかは個人の好みしかない。
  
2,スクイズキーでモヤモヤやすること
  ほとんどのパドルは押せば接点が当たるが、軽めで間隔が狭く調整すれば 押された感覚がない、
  接点が閉じた感覚がない、接点が離れた感覚がない、ということに何かモヤモヤする。
  指先の感覚、スピードの問題とか、指の皮が厚くなったとかは結構深刻な問題である。

  昔カツミのパドル(EK-22だったか)には接点にマイクロスイッチが使われており適度なクリック感があった。
  これは前述の間隔、荷重以外にパドルを押す離すという感覚を与えていた。

  そこで今回このクリック感をマイクロスイッチで作り操作性を試してみた。

3,マイクロスイッチについて
  今もマイクロスイッチは色々なところで使われているが、Eスポーツ用マウスに
  こだわって作られているようなものもある。

  今回は入手性を考えて
   OMRON D2F-1F 低荷重型 0.74N
   OMRON D2F-01 一般形  1.47N
  を用意した。
  OMRONのSSシリーズのほうがもう少し大きく、クリック感もはっきりしているかもしれない。

4,アルミ切削で作ったが特別なことは無い。軸にはベアリングを使った。
  自作キーの自慢の土台の材質とかどうでもよい。全部アルミなので金色アルマイトで
  着色するのも面白いがそのうちに。

  マイクロスイッチの取り付けは片側にM2タップを6.5mmピッチで6個開けることでスイッチのボタン
  の位置を10段階変えることができ軸支点からの距離−スイッチ動作力(負荷荷重)を変えることができる。

  接点間隔に相当するのはマイクロスイッチにより決まってしまうがやはり前述の
  動作力(負荷荷重)を変えると接点間隔が変わる感覚となる。

  レバーOFF時はあまりスイッチのボタンから離れるのは良くないのでレバーの
  ストッパーを設け調整できるようにした。








5,結果
  操作性は昔のカツミのキーを思い出し非常に懐かしく、ON/OFFのはっきりした感覚が心地よい。

  縦振電鍵で接点が当たった後も押し込める”粘り”のような感覚をもったものがあるがそれに通ずる。

  操作側レバーの荷重を秤で測定したが
    D2F-01F 20から50g
    D2F-01 35から75g 
  ぐらいとなった。

  自分としては40gぐらいで押すのがちょうど良い感じ。 もっとはっきりとしたクリック感があってもよいと思う。

  大事なことだがこれでキーイングミスが減らせたか今は何とも言えない。ただパドルを押す/離すという
  感覚は得られた。

       


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