変調回路を工夫したPLLで直接発振する2.4GHz、5.7GHzビーコン送信機を作る。           2022年
 
2.4GHz用、5.7GHz用 のビーコン送信機を作った。

昔なら数十MHzの水晶発振から逓倍を繰り返し持ち上げ作ったのだろうが、もはや水晶の特注は困難であり
マイクロ波もPLLで発振する時代となった。

そこで今回は2.4GHzはADF4351、5.7GHzはMAX2870で直接発振し、逓倍なしとした。
変調はF2Aとし、PLLの基準発振の10MHzOCXOの出力にリアクタンス変調をかけた。

発振出力は中華アンプで1W程度まで増幅した。
ケースはダイキャスト製、アンテナはWIFI用コリニアを用意した。


資料1  ビーコン送信機製作編
      (某論文集の原稿のPDFです。)

資料2  5.7GHz送信機の保証認定に用意した新スプリアス基準のデータ
      (法律、測定方法解釈は違っているかもしれないので参考にしないように)


 
5.7GHz用送信機

MAX2870+SB5089Z+SE5004L
でおよそ1Wの出力

wifi用パワーアンプは0.5W程度で
使うべきと思う。それと電源効率が悪い。




 

2.4GHz用送信機

ADF4351+SBB5089+SZP2026
でおよそ1Wの出力

これもパワーアンプの効率が悪い。
やはり0.5W程度で使うのが良さそう。


  いずれ高いところへ上げたい。



   
一番時間をかけたのは変調回路でOCXO出力にF2A変調をうまくかけることができた。

OCXOはマイナス7乗台で数百Hz以内の誤差となっている。

直接発振で逓倍なしのためスプリアス領域はスプリアスが少なく、除去も簡単である。
しかし帯域外領域はPLLのためおかしなスプリアスが隠れているので注意が必要である。
今回の2台とも新スプリアス基準を満足していると判断している。

ビーコンのモニタは 5.7GHz用コンバータ 、 2.4GHz用コンバータ を使っているが調子が良い。

ビーコンの周波数は勝手に決めた。特に5.7GHz用はメインチャンネルのすぐ下としている。
JARLはビーコンバンドを決めているが、あの周波数帯はビーコンしか出せないし、中途半端に
メインチャンネルから遠いのと、特にJARLと縁があるわけではないので、全電波形式の帯域とした。

   周波数: 5759.84MHz   2424.80MHz
   谷間なので広いエリアは無理。

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